SEAnews 2001-12-10 ArtNo.27783

【ニューデリー】米国ミシガン州拠点のエアコン／冷蔵庫用コンプレッサー・メーカー、Tecumseh Products Company(TPC)は、生産コストの削減を目指し、生産施設をブラジルやインドに移転しつつある。
ビジネス・スタンダードが12月7日、ＴＰＣのTodd W Herrick社長兼ＣＥＯの言として伝えたところによれば、最近、生産ライン2本をブラジルに移転した同社は目下別の生産ラインのインドへの移転を準備している。
ＴＰＣはアンドラプラデシュ州ハイデラバードに中古機械設備を用いて輸出志向ユニット(EOU)を設け、冷蔵庫及びエアコン用各種コンプレッサーとその部品を製造する。製品の75％は米国や他の市場に輸出される。
製造拠点を海外に移転する理由は、リセッションに直面する米国市場の需要が低下した上、中国等に製造拠点を設け、規模の経済性も実現したLG ElectronicsやSamsungが対米輸出を拡大、競争が過熱したため。生産拠点をブラジルとインドに移転することにより、次年度には各セグメントとも10％の成長が見込める。
その実、ＴＰＣは1997年にWhirlpoolからハリヤナ州Ballabhgarhの冷蔵庫用コンプレッサー製造施設を、またSIELからハイデラバードのエアコン用コンプレッサー製造施設を、それぞれ買収しており、前者の年産能力は150万台、後者のそれは30万台。ＴＰＣは800万米ドルを投じ、ハイデラバード工場の年産能力を2倍の60万台に拡大する。