2001-12-10 ArtNo.27777
◆再編計画に進捗なければSalemスチールを閉鎖:SAIL幹部
【ニューデリー】Steel Authority of India Ltd(SAIL)のステンレス・スチール工場、Salem Steel Plant (SSP)は、SAILの持分売却プロセスが進捗しないなら操業を停止せざるを得ない。
ビジネス・スタンダードが12月8日、SAIL幹部の言として伝えたところによると、SAILは戦略パートナーと手を組みSSPを合弁会社に転換することを試みているが、タミールナド州におけるドラビタ同盟(DMK)と全インド・アンナ・ドラビダ進歩同盟(AIADMK)の確執やインド労働組合センター(CITU)及びインド全国労働組合会議(INTUC:Indian National Trade Union Congress)との意見不一致から、潜在パートナーによるデュー・ディリジェンスが行えない状況にある。
SSPの累積損失は1996-97年の38クローから1999-2000年の625クローに拡大した。戦略パートナーの手により改革策が導入され、損失がストップしない限り、操業停止は避けられない。それ自身赤字経営の親会社SAILは、SSPの損失を長期にわたり補填することはできず、ましてやSSPの経営を安定軌道にのせるための後方統合化を実行するゆとりはない。実際、SAILはステンレス・スチールの製造を含む非中核部門からの撤退を図っている。
予備選考を通過した潜在パートナーのTata Steel-Usinor combineとJindal Strips-Avesta Sheffieldは、既存労働者全ての雇用を約束したものの、持分売却プロセスは前進していない。こうした状況は潜在的パートナーの調査活動を阻害するだけでなく、SSPの日常業務にも支障を来していると言う。
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