2001-12-10 ArtNo.27772
◆家電会社ビデオコンもダブホール・パワー権益に入札?
【ムンバイ】年商4000クロー(US$8.32億)の地元家電会社Videocon International Ltd(VIL)が、2184MW(メガワット)の発電プロジェクトを手掛けるDabhol Power Company (DPC)の権益買収に関心を表明、第3の入札者として浮上した。
ビジネス・スタンダードが12月8日報じたところによると、VILのVenugopal Dhoot会長は同紙に多国籍企業と手を結びDPC権益買収入札に参加する考えを明らかにした。それによると、同社は既にマハラシュトラ州政府と数ラウンドにわたる協議を重ね、DPCの債権金融機関リーダーを務めるIndustrial Development Bank of India(IDBI)に書面でその意思を通知したと言う。
IDBIのPP Vora会長は、同紙に第3の入札希望者が現れたことを確認したが、当面Bombay Suburban Electric Supply(BSES)とTata Powerに的を絞る考えを明らかにした。この点に関してDhoot氏は、両社が買収レースから撤退するなら、VILに出番が回って来るとし、必要資金は1450クロー(US$3億)を超える準備金と海外借入で賄う考えを明らかにした。ちなみにVILはインド証券取引局(SEBI)から2004年4月まで資本市場における資金調達を禁じられている。
一方、インディアン・エクスプレスが12月9日報じたところによると、VILのPN Dhoot社長は「グループはDPC権益に関心はない」と関係報道を全面的に否定した。RN Dhoot重役(MD)も、「グループは国際電力会社と提携交渉などしておらず、入札のための資金調達も考えていない」と語ったが、「仮にBSESかTata Powerが、VILとの提携を希望するなら、検討する余地はある」と付言した。しかしVN Dhoot会長は同問題に対する一切のコメントを拒ばみ、3兄弟の間にDPC権益買収を巡り意見の相違が生じたことを窺わせたと言う。
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