2001-12-10 ArtNo.27771
◆British Gas、シェル/GAILに続きダブホール・ターミナルに関心
【コルカタ】British Gas India(BGI)は、Enron Corporation傘下のDabhol Power Company (DPC)がマハラシュトラ州ダブホールに設けた年間処理能力500万トンの液化天然ガス(LNG)再ガス化ターミナルの買収レースに加わった。
ビジネス・スタンダードが12月8日伝えたところによれば、同レースには目下のところBGIの他、Royal Dutch Shellと国営Gas Authority of India (GAIL)が名を連ねている。BGIのC R Prasad会長によると、同社はDPCのLNGターミナル・プロジェクト及び関連施設に関心が有り、Industrial Development Bank of India(IDBI)にその意向を伝えた。BGIはこの種の施設を経営するのに必要な全ての経験を積んでいる。しかしPrasad会長は、どれほどの額を支払う用意が有るのかには触れず、コンサルタント会社を指名し、デュー・ディリジェンスを直ちに実行するか否かについても態度を明確にすることを避けた。同氏によると、Enron問題が解決後に、具体的計画を明らかにすると言う。
BGIはグジャラート州PipavavのLNGターミナル・プロジェクトに取り組んでおり、同ターミナルのキャパシティーは当初の年間265万トンから最終的に530万トンに拡大される。
一方、GAILはダブホールLNGターミナル買収計画に対する石油・天然ガス省の承認を11月に取得し、事業化調査を行う最終段階の準備を進めている。GAILのProshanto Banerjee会長兼MDによると、ダブホールLNGターミナルを手に入れるメリットは計り知れない。今月中にコンサルタントを絞り込み、その後約2ヶ月をかけてデュー・ディリジェンスを実行する。政府から単独でダブホール・ターミナル・プロジェクトを買収することを認められたが、他社と手を結ぶ可能性もある。GAILのS Niyogi取締役はこの点に関して、「デュー・ディリジェンス・レポートは来年2月には完成するものと見られ、その後詳細を詰めることができる」と語った。
ちなみにGodbole委員会はDPCのLNG再ガス化施設の価格を2850クロー(US$5.93億)と評価、同施設を別会社として分離後、公共部門のGAILもしくは他の民間企業に売却するよう提案している。
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