【ニューデリー】インド政府は、財政赤字を暫し忘れてインフラ投資を拡大、景気を浮揚する用意がある。
エコノミック・タイムズ、ビジネス・スタンダード、インディアン・エクスプレス、デカン・ヘラルドが12月5日報じたところによると、インド商工会議所連盟(FICCI:Federation of Indian Chambers of Commerce and Industry)が4日主催した年次会議の席上、Yashwant Sinha蔵相はインフラ建設は景気を刺激する呼び水政策の重点領域と述べるとともに、政府支出の拡大だけでは不十分なことを認め、民間部門、取り分け海外在住インド人のインフラ事業への積極的参画に期待を表明した。
インドの昨年(2000-01)の財政赤字が国内総生産(GDP)に占める比率は、景気後退の影響も手伝って5.2%に拡大した。今年は同比率を4.7%に引き下げることが目指されているが、今年初7ヶ月(2001/4-10)だけで赤字額は6383クロー(US$13.28億)と、通年の目標額1万1600クロー(US$24.14億)の54.5%を占めた。