2001-12-06 ArtNo.27745
◆ズアリ、企業買収通じセメント製造能力を4倍に拡大計画
【ハイデラバード】K K BirlaグループのZuari Cementsは、セメント製造能力を4倍の800万トンに拡大する計画の一環としてDuncan Goenkaグループに属するAndhra Cementsの買収を図っている。
エコノミック・タイムズが12月4日、消息筋の言を引用し報じたところによれば、年産220万トンのセメント製造施設を擁するZuariはこれ以前には、Sri Vishnu Cementsの買収をIndia Cementsに提案している。ヴィシュヌ・セメントとアンドラ・セメントは各120万トンのセメント製造能力を備えている。
昨年、欧州のメジャー、Italcementiグループに自社の50%のシェアを380クロー(US$7908万)で売却し、豊富な現金準備を有するズアリは、アンドラ・セメントのマネージメントや管財人代行を務めるIndustrial Development Bank of India (IDBI)と接触、関係協議を進めている。アンドラ・セメントはアンドラプラデシュ州内のNadikudi、Vijayawada、Visakhapatnamに工場を有し、年間100万トンのクリンカーと180万トンのセメントを製造する能力を有する。Nadikudi工場はクリンカーとセメントの製造施設を備え、VijayawadaとVisakhapatnam工場はグラインディング施設を有する。アンドラ・セメントはまたVisakhapatnamの港湾施設を通じて、その製品をバングラデシュ、ミャンマー、スリランカ等に輸出する戦略的条件も備えている。アナリストによると、特にVisakhapatnamのグラインディング施設はズアリ・セメントにロジスティクス面で大きなメリットをもたらす見通しだ。
一方、ヴィシュヌ・セメント買収交渉は開始されてからかなりの時間を経過しており、既に覚書も交換しているが、Italcementiは米国におけるテロ事件の影響も配慮し、最終契約の調印を暫時見送った。ズアリは、Italcementiとの協定の下、インド南部における事業拡張は、Italcementiと共同で進めるが、それ以外の地域に関してはズアリの独自裁量に委ねられている。ズアリは2004年までに年産800万トンの製造能力を備えることを目指しており、Cement Corporation of Indiaが募集した2つのセメント工場の国際入札にも応札している。
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