【ムンバイ】インドは2020年までに2万MW(メガワット)の核発電施設を設ける計画で、資金問題を含む全ての必要条件が満たされるなら、第11次5カ年計画末(2012)までに9900MW近くの核発電がなされることになる。
インディアン・エクスプレスが12月4日報じたところによると、原子力委員会(Atomic Energy Commission)のAnil Kakodkar議長は、マハラシュトラ州Tarapurにおける原子力局(DAE:department of atomic energy)主催の第18回職業保健・保安対策専門家会議に出席後、記者会見し以上の消息を語った。それによるとロシア企業を含む民間部門との初歩的な提携交渉が進められている。
Tarapurには各500MWの2ユニット、カルナタカ州Kaigaとラジャスタン州には各220MWのユニット、タミールナド州Kudankulamには各1000MWの2ユニットが、それぞれ設けられる。
Nuclear Power Corporation of India Limited (NPCIL)のVK Chaturvedi会長兼MDによると、Kudankulamにおけるロシア製核発電所の支払いに関しては、Russian Federationが50%を融資、残りの50%はインド中央政府が14回に分けて分納する。
NPCILは第3、第4プラントの建設に際して節約した資金を、ラジャスタン州の第5、第6プラントに振り向けるよう政府に提言している。
インドには、核エネルギーの最も重要なソースとされるトリウム資源が豊富に存在し、世界埋蔵量の3分の1を占めると言う。