【ムンバイ】今年初5ヶ月(2001/4-8)の合成繊維とレーヨンの輸出額は2027クロー(US$4.22億)と、昨年同期比5%の下降を見た。
デカン・ヘラルドとビジネス・スタンダードが12月3日伝えたところによれば、合繊・人絹繊維輸出振興委員会(SRTEPC:Synthetic & Rayon Textiles Export Promotion Council)のSanjeev Saran会長はそのステートメントの中で以上の数字を明らかにした。それによると、輸出の落ち込みには世界的な景気後退と先行き不透明感が反映されている他、2001年1月以来のブランド・レート税払い戻し(refund of duty by way of Brand Rate on exports of synthetic and rayon texiles)スキームの停止、免税優待パスブック(DEPB:Duty Entitlement Passbook Scheme)スキーム適応率の引き下げ、2001年6月1日に導入された税還付(DBK:Drawback)スキームの還付率引き下げが影響したものと見られる。
DEPB/DBKスキームの変更に伴う合繊・レーヨン繊維輸出に対するブランド・レート方式による税還付の突然の中止は、輸出業者の資金繰りに深刻な影響を及ぼし、国産品の輸出競争力を失わせた。同問題が迅速に解決されないなら、輸出の一層の萎縮が予想される。当局はまた公定歩合に関しても早急に方針を決めるべきである。
しかし繊維産業省によりCrisis Watch Groupが創設されたことは歓迎される。今年の150カ国以上に対する合繊・レーヨン繊維の輸出は下降した。この内31%は欧州向け、26%は中東向け、13%はアジア向けで、主要市場にはアラブ首長国連邦(369クロー)、英国(127クロー)、サウジアラビア(110クロー)、スペイン(90クロー)、イタリヤ(86%)、米国(53クロー)が含まれる。
適切な輸出政策さえ採用されるなら合繊・レーヨン輸出は向こう5年間年率15%の成長が見込め、2006-07年には30億1800万米ドルに達するはずと言う。