SEAnews 2001-12-04 ArtNo.27736

【ニューデリー】連絡事務所を完全出資子会社“Toshiba India”に格上げした東芝は、インド及び周辺諸国(ﾈﾊﾟｰﾙ/ﾌﾞｰﾀﾝ/ｽﾘﾗﾝｶ等)におけるグループ製品のマーケッティングやセールス・サポートを強化する他、情報技術(IT)やインフラ・ビジネス、取り分け電力事業市場の開拓に本腰を入れる。
エコノミック・タイムズが12月3日、東芝インディアのコバヤシ・ゲンイチ重役(MD)の言として伝えたところによると、東芝インディアは既に政府からインド・ビジネスの拡張に対する認可を得ており、当面5200万ルピー(US$108万)を同目的に投じる。東芝は過去16年にわたり、連絡事務所を通じてインド業務を手掛けて来た。現在は、電力開発の他、ソフトウェアのアウトソーシング等、複数のＩＴイニシアチブに関わっている。
半導体や医療機器の製造領域でも主要プレーヤーの東芝は、インドの巨大なビジネス機会に注目している。当面、東芝インディアはグループ企業のためのソフトウェア・サービス・サポートのアウトソーシングに力を入れる他、電力事業領域における事業の拡張を図る。同社は目下、インド政府にインフラ・プロジェクトを手掛け、インフラ・プロジェクト用機材の製造を許可するよう申請している。現在東芝インディアはニューデリー事務所を拠点にしているが、他の地域に支店を設けることも計画していると言う。