SEAnews 2001-12-03 ArtNo.27723

【ニューデリー】米国拠点のメディア・メジャー、AOL Time Warnerが、地元メディア・バロン、Subhash Chandra氏のZee Telefilmsに26％出資することを検討している。
エコノミック・タイムズが12月1日、ファイナンシャル・タイムズの報道を引用し伝えたところによると、取引価格は1株175～185ルピーと伝えられ、Zeeの株価は7月の68ルピーから128ルピー前後に急騰した。AOL Time Warner幹部が米国／インド貿易協議に参加するためインドを訪れたことから、Zee株に対する市場の関心が一層高まった。投資銀行筋によると、Zeeは別の合弁会社を設立、AOL-Time Warnerと新ビジネスに乗り出す可能性も探っている。
Zeeグループは、フランスのVivendiや米国のViacom等、他のメディア・グループにそのシェアをオファーする可能性も検討している。Zeeは、昨年米国預託証券(ADR)の発行計画が座礁して以来、外国の出資パートナーを物色しており、WBS Warburgに戦略パートナーのスカウトを依頼している。
一方、AOL Time Warnerはこれ以前にもインドのメディア及びインターネット領域への進出を検討、地場ソフトウェア／インターネット市場のトップ・プレーヤー、Satyam Infoway Ltd (Sify)に接触した経緯が有る。インドで3つのチャンネルを経営するSony Entertainment TelevisionもAOL Time Warnerとの提携に関心を示していた。AOL Time Warnerは傘下のTurnerを通じてインドにプレゼンスを有し、後者はCNN、HBO、Cartoon Networkの3チャンネルを経営している。