2001-12-03 ArtNo.27715
◆州政府、リライアンスにハルディア石化事業への出資要請検討
【コルカタ】西ベンガル州政府はThe Chatterjee Group(TCG)が12月13日までに約束した107クロー(US$2227万)の追加出資を実行しないなら、Reliance Industries Ltd(RIL)にHaldia Petrochemicals Ltd(HPL)への出資を要請することを検討している。
インディアン・エクスプレスが11月30日伝えたところによると、西ベンガル州政府のNirupam Sen商工部長は同紙に以上の消息を語った。それによるとHPL副会長も務めるPurnendu Chatterjee氏は11月28日までに107クローの半額を、また12月13日までに残りを、それぞれ払い込むよう求められていたが、11月28日の期限までに半額の払い込みは実行されなかった。仮に12月13日の期限も守られなかった際には、州政府は代替策を検討せねばならない。既にIndian Oil Corp(IOC)に出資を要請しているが、第4のパートナーを見出すプロセスは加速される必要があると言う。
しかし、TCG筋によると、西ベンガル州政府とTCGの間にそのようなデッドラインに関する取り決めはなされていないと言う。いずれにしても西ベンガル州政府とTataグループ、そしてTCGは2001年3月31日までに追加出資を完了せねばならない。
目下HPLの払い込み資本は1010クロー(US$2.1億)で、West Bengal Industrial Development CorpとTCGが各433クロー、タタ・グループが144クローを拠出している。3者の出資率は43:43:14になり、追加出資の額は西ベンガル州政府とTCGが各107クロー、タタが35クローだが、TCGはまだ払い込んでいない。
HPLにナフサを供給しているIOCには第4の出資者になるよう要請されたが、IOCは出資の条件として、最低26%のシェアと経営権を要求、加えて他のパートナーの出資評価額を引き下げるよう求めた。IOCの同オファーのデッドラインは11月30日に設定されていた。
州政府筋によると、西ベンガル州のBuddhadeb Bhattacharjee首席大臣は11月初にRILのAnil Ambani重役(MD)と会談、HPLへの出資問題を協議した。州政府は、1)“TCGに12月13日までに追加出資の実行を求める”、2)“州政府がタタの14%の持分を買い取り、既存の43%の持分と合わせてHPLの支配権益をIOCもしくはRILに売り渡す”、3)“IOCに望み通り26%のシェアを売却する”と言う3つのオプションを検討している。第3のオプションを実行する際には、同時に既存の43%のシェアの評価を31%に引き下げ、タタの14%のシェアも州政府が買い取ることになる。しかし第2のオプションが最も実現の可能性が大きいと言う。RIL筋は、以上の消息に関してコメントを控えている。
|