SEAnews 2001-11-27 ArtNo.27672

【ムンバイ】インドの家電業界はヒンドゥーの祝日Diwali期間に売上が倍増するものと期待したが、こうした期待は不発に終わり、大部分の大型家電製品メーカーが在庫の山に直面している。
エコノミック・タイムズが11月24日伝えたところによると、インドの一般家庭は生活のニーズを満たす大型家電製品よりもエンターテインメントを重視、冷蔵庫や洗濯機よりもカラー・テレビジョンの購入を優先したようだ。
ディーラー筋によると、多くの家電業者はその製品を店頭に展示、一次セールを拡大させたものの、最終消費者レベルのバイヤーは現れず、滞貨が増大した。
インド産業連盟(CII)家電製品部会議長を務めるWhirlpool IndiaのRaj Jain重役(MD)によると、景気全般の後退と、就業機会の縮小から大型家電製品の購入が後回しにされたものと見られ、メーカーの積極的な広告宣伝は奏功しなかった。都市部の需要は冷え込み、農村部でもさしたる需要の伸びは生じなかった。
冷蔵庫のトップ3メーカー、Whirlpool、Electrolux、Godrej3社の10月の販売台数は合計しても15万台を超えておらず、昨年同月の3社合計30万台を大幅に下回った。
ＣＴＶと異なり家電製品の月間販売データーは存在しないため推測の域を出ないが、今年上半期(2001/4-9)の大型家電製品の販売は、大部分のカテゴリーがロー・エンドの1桁成長かマイナス成長にとどまったようだ。家電業界はDiwaliセールに対する期待が裏切られたことから、今や結婚シーズンに望みを託していると言う。