SEAnews 2001-11-27 ArtNo.27668

【ニューデリー】Tata Iron and Steel Company Ltd(TISCO)は、インド国内における鉄鋼会社の買収と南アフリカにおけるクロム鉄ビジネスへの300クロー(US$6251万)の投資を計画している。
デカン・ヘラルドとビジネス・スタンダードが11月26日伝えたところによれば、TiscoのB Muthuraman重役(MD)はインド産業連盟(CII:Confederation of Indian Industry)主催の「ジャールカンド州における産業機会」と題するセミナーの会場で以上の消息を語った。それによると、南アフリカにおける年産12万トンのクロム鉄プロジェクトは間もなく合意に達し、2年半以内に稼働する見通しだ。Tiscoは現在新日本製鐵、日立、ティッセン、Posdata、Krupp Stahl等と技術提携を結んでいるが、Muthuraman氏は南アフリカ・プロジェクトを他社と合弁で手掛ける可能性を否定した。
また国内企業を買収する可能性について質問された同氏は、「買収のオプションは開かれている」と語った。Tiscoは最近、財政難に直面するIndian Steel Wires Products (ISWP)と接触した経緯がある。同氏は企業買収計画に関して詳細を語ることを避けたが、年間生産量を350万トンに拡大する計画を明らかにした。Tiscoは昨年約340万トンの鉄鋼製品を生産、国内市場の13％のシェアを占めた。