SEAnews 2001-11-23 ArtNo.27642

【ムンバイ】今年(2001-02)通年のセメント需要は、カルナタカ州、グジャラート州、アンドラプラデシュ州、西ベンガル州の消費に支えられ、昨年比7％の成長を遂げる見通しだ。
インディアン・エクスプレスとビジネス・スタンダードが11月21日、CRIS(Crisil Research & Information Services)Infacレポートを引用し報じたところによれば、今年下半期(2001/10-2002/3)のセメント需要は、昨年同期比8.5％の成長が見込まれる。
セメント需要が拡大した理由としては、今年6－9月の間のモンスーンが順調だったことが挙げられる。取り分け昨年旱魃の被害を被ったラジャスタン、グジャラート、アンドラプラデシュ、チャッティースガル等の地域は順調な雨期の恩恵を被った。顕著な需要の伸びが予想される領域としては、都市／農村部における個人住宅の建設、農業、中央政府が進める黄金の四辺形(Golden Quadrilateral)プロジェクト関連の道路建設、カルナタカ州等、一部の州の民間法人部門を挙げることができる。
下半期には、西部・北部地域における僅かな値上がり、販売量の拡大、相対的に安定した運転コスト等からセメント会社の収益性向上が見込まれる。
今年上半期には大手製造会社の生産抑制と需要の増大からチェンナイと他のタミールナド州の一部地域を除き大部分のセンターでセメントの値上がりが見られた。下半期にも西部と北部地区では1袋当たり3～5ルピーの値上がりが予想される。しかし東部における沈滞と南部における下降局面は持続する可能性が有る。
今年(2001-02)通年の1袋当たりセメント価格は、グジャラート州やマハラシュトラ州等、西部地区では、前年比17～18ルピー上昇する見通しだ。