2001-11-23 ArtNo.27641
◆国内最大のセメント会社L&Tの10%権益を3位のGrasimが買収
【ムンバイ】国内第3位のセメント会社Grasim Industriesは先週末、インド最大のセメント製造会社Larsen & Toubro(L&T)の10%のシェアを買収した。
エコノミック・タイムズとインディアン・エクスプレスが11月19日伝えたところによれば、Reliance Industries Ltd(RIL)は18日、L&Tの10%の持分をAditya Birla Group傘下のGrasim Industriesに、先週木曜の終値208.50ルピーを47%上回る1株306.60ルピー、総額766.50クロー(US$1.597億)で売却すると発表した。RILはこれ以前にはL&Tの6.9%のシェアを保持していると伝えられていたが、同社はこの日その保持する10%のL&T株売却に伴う360クロー(US$7501万)のキャピタル・ゲインは、第3四半期の業績に反映されると発表した。最近になってRILのAmbani一族が市場に出回るL&T株を買い占めているとの噂がなされていた。
一方、Grasim Industriesセメント部門のSaurabh Misra主任は、「今回の取引は長期的な投資を目的にしたもので、L&Tの支配権を握るために株を買い足したり、公開買付を行う考えはない」とし、またL&Tがセメント・ビジネスを分離独立させる計画に関しては「L&T取締役会の組織計画については何も知らず、現状でコメントするのは適当ではない」と語った。
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