2001-11-20 ArtNo.27625
◆フォード、インドを自動車部品のソーシング・ハブに
【ムンバイ】米国の自動車メジャー、Ford Motor Companyは、インドを自動車部品のソーシング・ハブとして重視し始めている。
インディアン・エクスプレスが11月19日、Ford India Ltd (FIL)のDavid Friedman社長兼MDの言として報じたところによれば、地元のホイール・メーカー、Synergy Doorayはフォードが世界市場で販売する乗用車Mondeo向けにホイールの納入を開始した。今年12月にインド市場にお目見えするモンデオもSynergy Dooray製のホイールを用いる。アンドラプラデシュ州拠点のSynergy Doorayは、来年はモンデオ向けホイール25万ユニットをフォードに納入する。
インドはコンポーネント輸出ビジネスの大きな潜在性を有する。取り分け、インド製の鋳造部品やスタンピング小部品、ワイヤリング等、労働集約型コンポーネントは国際的競争力を備えており、魅力がある。
FILはまた車両の地元部品使用率の引き上げも検討しており、Ford Ikonの同比率は当初の70%から現在の75%に高められた。同社は目下、エンジンとトランスミッションのローカル化を検討している。インドで調達したエンジンは、それほど高価なものにはならないが、どれほどの価格差が生じるかは、調達するボリュームも関係するため一概には言えないと言う。
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