SEAnews 2001-11-19 ArtNo.27611

【ムンバイ】インド最大のトラック製造会社Tata Engineering and Locomotive Company Ltd(Telco)は、トップエンドの商用車セグメントの市況が徐々に回復しつつあることから、マルチ・アクスル及び牽引車領域のプレゼンスを強化、また商用車モデルの新プラットフォームの開発を計画している。
エコノミック・タイムズが11月16日伝えたところによれば、Telcoは米国拠点のコンサルタント会社Warwick Manufacturing Groupの支援下にこの種のカテゴリーの複数の新モデルを既に準備、取り分け牽引車に照準を合わせている。TelcoのRavi Kant重役(ED)によると、Telcoの牽引車領域における市場シェアは50％以下で、それほど強力なプレゼンスを築いていない。現在、売上の伸びはマルチ・アクスル車両を中心にした大型商用車に牽引されているが、2、3年後には牽引車に関心がシフトするものと予想される。このためこの機に新モデルを投入し、牽引車領域における足場を強化することを計画している。Telcoは現在年間5000台の牽引車を販売、Ashok LeylandやVolvo Indiaと、シェアを争っている。
政府が目下推進している国内主要4都市を結ぶ黄金の四辺形(Golden Quadrilateral)プロジェクトや東西回廊(East-West corridor)／南北回廊(North-South corridor)プロジェクトは、商用車市況を刺激するものと見られる。このため同社は44トンや49トン車を含む大型商用車新モデルのテストを進めており、時機を見てこれらのモデルを市場に投入する。この他、中型商用車や軽商用車市況にも回復の兆しが見える。同社の10月の商用車販売は7021台と、昨年同月比11.1％の成長を見たと言う。