2001-11-16 ArtNo.27591
◆米国貿易委員会、インドを含む20カ国の冷間圧延鋼を黒と判定
【ワシントン】米国国際貿易委員会(ITC: International Trade Commission)は11月13日、インド、アルゼンチン、オーストラリア、ベルギー、ブラジル、中国、フランス、ドイツ、日本、韓国、オランダ、ニュージーランド、ロシア、南アフリカ、スペイン、スウェーデン、台湾、タイ、トルコ、ベネズエラから輸入される冷間圧延鋼製品が米国鉄鋼産業に損失もしくは脅威を及ぼしていると裁定した。
インディアン・エクスプレスとエコノミック・タイムズが11月15日報じたところによれば、これ以前に米国商務省は「ダンピングが実際に行われた」との判断を示しており、今回のITCの裁定が加わったことから、関係諸国からの冷間圧延鋼に対する反ダンピング税の適応は免れそうにない。反ダンピング税適応に関する初歩的な裁定は、12月末までに下される見通しだ。
ITCは世界的な鉄鋼製品の生産過剰に歯止めをかけ、需要に応じた範囲内に生産を抑制したい意向を表明している。
ITCはまたハンガリーとポルトガルからのスルファニル酸の輸入に関しても黒の判定を下しており、相殺関税及び反ダンピング調査が続けられることになった。
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