2001-11-13 ArtNo.27570
◆金融機関、Essar Oil製油所事業にUS$2.4億貸付実行
【ムンバイ】Unit Trust of India (UTI)がEssarグループに対する投資の大部分が2001年6月30日現在、不良資産(NPA:non-performing assets)になっていると報告したにも関わらず、金融機関5行は、Essar OilのJamnagar製油所事業に対する1154クロー(US$2.4億)の貸付を実行する見通しだ。
インディアン・エクスプレスが11月12日、消息筋の言として伝えたところによれば、金融機関5行は数日中に会合し、貸付に踏み切るものと見られる。Industrial Credit and Investment Corporation of India(ICICI)は同プロジェクトに540クローの融資を約束しており、Industrial Development Bank of India (IDBI)は既に354クローの貸与を実行している。Industrial Finance Corporation of India (IFCI)とGeneral Insurance Corporation(GIC)は50クローと62クローの融資を承認、Life Insurance Corporation(LIC)も193クローの貸付を認めている。これらの金融機関はプロモーターが新たに200クローの資金をプロジェクトに注入したことから、融資約束の実行に踏み切る見通しだ。
Essar OilはまたABB Lummusからプロジェクトを完成させることに対するフルギャランティーを獲得しており、後者は必要なら同ギャランティーの一部として最大905クロー(US$1.88億)の資金を注入することを認めたとされる。
Essar OilのVimal Kejriwal財務担当重役(CFO)によると、製油所プロジェクトの金融アレンジは完成しているが、金融機関は貸付実行に先立って、最終方針決定のための会議を開く見通しだ。
プロジェクトの自己資本は2148クロー(US$4.48億)、これに対して金融機関は5852クロー(US$12.19億)の融資を約束している。またABB Lummusは、ブリッジ・エクイティー/延べ払い融資方式により約400クロー(US$8335万)を注入する。また1995年に600クロー(US$1.25億)が公募調達されている。Essar Oilは既に金融機関から1154クローの融資に関する認可通知を受け取っている。新アレンジの下、負債/自己資本比率は2.7:1になる。
Essar Oilは2001年6月までに関係プロジェクトに既に6300クロー(US$13.13億)を投資、プロジェクトの64%が完成している。これには付属のターミナル施設が含まれる。残りのプロジェクトも契約発注後18~24ヶ月で完成する。Essar Oil筋は、これ以前にプロジェクトの土木工事が1ヶ月以内に開始されるとの見通しを示している。
Essar Shipping Ltd (ESL)の完全出資子会社Vadinar Oil Terminal Ltd (VOTL)は、ターミナル・プロジェクトの自己資本500クロー(US$1.04億)のアレンジを完了、500クロー中、450クローはESLにより既に投資されている。残りの資金もプロジェクトの進捗に伴い注入される。VOTLは原油荷役施設や貯蔵施設等、製油所プロジェクトが必要とする全てのインフラ施設を提供する。同ターミナルは3400万トンの原油と1400万トンの石油製品を処理することができ、製油所稼働の6ヶ月前に操業を開始する予定だ。
|