2001-11-12 ArtNo.27549
◆ジンダル・ストリップ、非中核事業売却しステンレス鋼に集中
【コルカタ】年商4500クロー(US$9.38億)のO P Jindalグループに属するJindal Strips Ltd (JSL)は非中核ビジネスを手放し、ステンレス・スチールに集中する組織再編に着手した。
ビジネス・スタンダードが11月8日、JSLのArvind Parakh上級副社長(財務担当)の言を引用し伝えたところによると、JSLはソフトウェア会社Cross Border (IT) Indiaの全持分を姉妹会社Stainless Investmentsに、またBrahmaputra Capital & Financial Services Ltd(BCFSL)の51%の持分の一部(10-12%)をJSLの子会社に、それぞれ売却した。これによりBCFSLは最早JSLの子会社ではなくなった。両取引は何れも同一グループ内のトランスファーで、JSLはソフトウェア・ビジネスから手を引くが、OPジンダル・グループは引き続きソフトウェア事業を手掛ける。
この他、JSLはShalimar Paintsの11.23%の持分も合弁パートナーのGirish Jhunjhunwalaに売却した。親会社のOPジンダル・グループは依然としてShalimar Paintsの31%の持分を維持している。
またJindal Steel & Alloys LtdとJindal Steel & Powerを、別会社として分離したのも、再編計画の一環である。
現在、JSLは傘下に子会社4社-1)Jindal Holdings/2)Jindal Steel & Alloys/3)Jindal Stainless (Mauritius)/4)Massilon Stainless Inc, USA-を擁する。
米国、香港、中国、アルゼンチン等の市場にプレゼンスを築いたJSLは、インド最大のステンレス・スチール輸出業者の1社に数えられる。JSLは今会計年度もステンレス・スチールの輸出を拡大、取り分け高付加価値製品の新市場開拓を目指している。
ステンレス・スチール産業は世界的に年率4%の成長を遂げているが、インドでは5~6%の成長を見ている。しかしインドの1人当たりステンレス鋼の消費量は0.7kgと、先進国の7-10kgを大幅に下回る。
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