SEAnews 2001-11-09 ArtNo.27544

【ニューデリー】ニューデリー拠点のPanacea Biotechは、Jawaharlal Nehru University(JNU)が政府経営のCentre for Biochemical Technologyと共同開発した炭疽菌治療ワクチンの登録・製造・マーケッティング権を手に入れた。
ビジネス・スタンダード、インディアン・エクスプレス、エコノミック・タイムズが11月6日伝えたところによると、政府系研究機関により開発された技術の商業化を手掛ける政府代理機関Biotechnology Consortium of India (BCI)と10年間の契約を結んだPanacea Biotechは、遺伝子組み換え技術を応用して開発された同ワクチンを向こう6～8ヶ月以内に市場に投入する計画だ。
JNUのRakesh Bhatnagar生物科学主任及びPanacea BiotechのRajesh Jain取締役(ﾏｰｹｯﾃｨﾝｸﾞ担当)が、Murli Manohar Joshi科学技術相も立ち会った共同記者会の席上語ったところによると、同社は関係ライセンスを取得するため頭金を支払った他、売上の一定比率をロイヤルティーとして支払う。
米国におけるテロ事件後、炭疽菌を用いたテロ行為に対する恐怖心が高まる中で、安全且つ低コストで、製造も容易な新ワクチンの市場潜在性は極めて大きいと言えるが、まだ将来の売上や利益見通しは立てていないと言う。