SEAnews 2001-11-09 ArtNo.27536

【バンガロール】今年は農村地域で昨年比16％増の140万台のカラー・テレビジョン(CTV)が販売される見通しで、リセッションに直面するＣＴＶ産業に、一線の希望を投じそうだ。
エコノミック・タイムズが11月6日、伝えたところによれば、今年の農村部におけるＣＴＶ販売の予想成長率は、昨年の10％を上回る。市場筋によると、以上の予想が実現するなら、農村売上は今年のＣＴＶ販売全体の26％を占めることになる。
リセッションから都市部のＣＴＶ販売の伸びは5％にとどまったが、順調なモンスーンが幸いし農業生産が拡大、その結果、農村部のＣＴＶ販売が好調な成長を遂げている。
このためＣＴＶ会社は何れも、農村部の開拓に全力を傾注、リセッションの乗り切りを図っている。LG Electronicsは今年の売上の30％が農村部における販売で占められ、来年は同比率が50％に拡大すると見ている。LG ElectronicsのGanesh Mahalingam重役(営業担当GM)によると、このことは農村部における売上が25％の成長を遂げることを意味する。ＬＧは主要7都市(ﾃﾞﾘｰ/ｶﾙｶｯﾀ/ﾁｪﾝﾅｲ/ﾑﾝﾊﾞｲ/ｱｰﾏﾀﾞﾊﾞｰﾄﾞ/ﾊｲﾃﾞﾗﾊﾞｰﾄﾞ/ﾊﾞﾝｶﾞﾛｰﾙ)以外の25都市に支店を設け、農村市場の開拓に力を入れる方針と言う。
昨年、8400／8990／1万500ルピーの14インチ・モデル3種及び1万500／1万1490ルピーの20インチ・モデルを含むロー・エンド・モデルを市場に投入したSamsungは、今年の農村部売上が16～18％の成長を見ると予想している。
農村部向けに14／20／21インチのプラズマ・レーンジを発売した地元の家電大手ＢＰＬも、農村部の売上が12％の成長を見ると予想した。
しかし、北部農村部は地元製ノンブランド製品に支配されており、これらの地域では販売税の恩典も有って、5500ルピー(US$115)でＣＴＶが販売されている。このため同市場の開拓は困難で、好収益も期待できないと言う。