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2001-11-06 ArtNo.27517
◆メタノール、需要軟化で一層値下がりも
【ムンバイ】インドのメタノール製造業界は、需要軟化で今年9月にほぼ30%の大幅値下げを強いられたが、トレーダーらは、市況が改善しないなら、さらに10~15の値下げも避けられないものと見ている。
インディアン・エクスプレスが11月5日報じたところによれば、ジメチル・テレフタレート(DMT)、塗料、薬品、ニス、香水等の原料として広く利用されているメタノールの先週木曜の価格は、トン当たり1万ルピーと、今年3月の1万5000ルピーを3分の1ほど下回った。とは言え国内価格は、依然として国際価格を上回っており、国際価格はトン当たり103米ドルと、今年3月の240米ドルから57%前後も落ち込んでいる。この結果、メタノールの在庫が激増、業界筋によると、国内の年間製造能力31万トンの60%を超える在庫が滞留している。輸入貨物に対する保険料が最近20%引き上げられたこともあって、メタノールの輸入はほとんど停止している。
国内の主要メーカー、Deepak Fertiliser and Petrochemcials Corp(DFPC)の年産能力は6万トン、Rashtriya Chemicals and Fertilizers(RCF)のそれは10万トン、Gujarat Narmada Fertilizer Corpは同15万トンで、DEFPCはトン当たり9000ルピー、RCFは同1万ルピーで販売している。これは今年9月の価格を1000ルピーほど下回っている。
Jay Ambe Enterprisesのオーナーで、指導的トレーダーのJayesh Ruparel氏は、「下流部門の需要が極端に低調なことから、メタノール製造業者は一層の値下げを迫られている」と語る。塗料製造業者筋は「今日の状況から見てメタノール価格がさらに10~15%値下がりする可能性は大きい」と語った。それによいると、需要は今年初めから低迷し続けてきたが、米国におけるテロ事件とその後のアフガン紛争の過熱で国際市況も一層の落ち込みを見たと言う。
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