SEAnews 2001-11-05 ArtNo.27501

【ムンバイ】カラー・テレビジョン(CTV)の製造販売を手掛ける年商720クロー(US$1.5億)の地元企業Mirc Electronics Ltd(MEL)は今週、29インチＣＴＶカテゴリーに新たに“ＮＶ”レーンジのモデルを投入、ミドル・エンド市場の開拓に乗り出す。
インディアン・エクスプレスが11月2日、ＭＥＬのN Chandramouli副社長(ｾｰﾙｽ&ﾏｰｹｯﾃｨﾝｸﾞ)の言を引用し報じたところによると、29インチＳＴＶのプレミアム市場は年率25％の成長を見ている。このため同社は昨年“KY Thunder”モデルを投入、同市場のリーダーになったが、今年に入って以来、ミッド・レーンジの29インチＣＴＶ市場も25％の成長を遂げるようになった。そこで同社は別に“ＮＶ”レーンジの29インチ・モデルを発売する方針を決めた。
KY Thunderの価格が2万7000～3万ルピーであるのに対し、ＮＶの価格は2万2000～2万6000ルピー。PruBassの特許技術を応用したＮＶは低音部の効果が優れている他、最大400ワットのステレオ・サウンドを発揮できる。同技術は米国のSRS Laboratoryにより開発された。BPL、Samsung、LG等、他社の2万2000～2万5000ルピー台のＣＴＶは、最大200～250ワットのステレオ・サウンドを発揮できるに過ぎない。Mircは向こう5カ月間にＮＶプロジェクトに1クロー(US$21万)を投じ、1万2000台を製造・販売する計画だ。
年間販売台数510万台のインドＣＴＶ市場の10％のシェアを占めるMircは、2002年末までに同シェアを12％に拡大する計画だ。ＮＶは同売上に4％、シェアに0.25％ポイント貢献する見通しと言う。