【コルカタ】国営Steel Authority of India Ltd(SAIL)は、今会計年度末までに資産売却を通じ750クロー(US$1.56億)を調達する見通しだ。
エコノミック・タイムズが11月1日伝えたところでは、鉄鋼価格の低迷から営業損失の拡大が予想されるものの、資産売却益で穴を埋め、赤字幅を縮小できるものと見られる。
昨年SAILはDurgapurとRourkelaの発電施設を、National Thermal Power Corporation(NTPC)との50:50の合弁会社に売却、純損失を1000クロー・カットし、729クローに縮小した他、300クローのキャッシュを手に入れた。
今年はBokaro Steel Plantの302MW(メガワット)の発電施設と、Bhilai Steel Plantの75MWの発電施設の売却により、約450クローのキャッシュを手にする見通しで、SAILはDamodar Valley Corporation及びNTPCと、両発電所の経営に関する合弁交渉を進めている。
SAILはまたBokaro、Bhilai、Durgapur、Rourkelaのスチール・タウンシップに設けた住宅を社員や元社員に売却、今年末までに別に300クローを手にするものと予想される。SAILは11万ユニットの住宅を所有しており、今年末までに1万7500ユニットを売却することを目指している。同社は最終的に約20%の住宅を処分する計画だ。
SAILの他のプラントも非中核資産の売却を計画しているが、今会計年度中に実現することはないものと見られる。