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2001-11-01 ArtNo.27480
◆大手肥料会社、尿素輸出禁止措置で経営戦略に見直し?
【ムンバイ】インド政府が尿素の輸出を禁止したことから、AV Birlaグループ傘下のIndo Gulf Corporation(IGC)やTata Chemicals、あるいはIndian Farmers Fertilisers Cooperative(Iffco)等、主要な肥料会社は、経営戦略に見直しを強いられそうだ。
インディアン・エクスプレスが10月30日、業界消息筋の言として伝えたところによれば、肥料会社らは国内販売の不振を補うため、輸出拡大戦略を立案、IGC等は、今年の予定生産量の一部を輸出することを政府に申請していた。これに対して政府は輸出申請を棄却しただけでなく、輸出を一律に禁止する方針を発表した。昨年、政府の許可を得て2万トンの尿素を輸出したIGCは、今年は4万トンをネパールに輸出する計画だった。IGC筋によると、政府の認可が得られれば、今年は輸出を2倍に拡大、売上と利益を大幅に改善できるはずだった。IGC肥料部門の今年第2四半期の売上は137.53クロー(US$2866万)と、昨年同期の127.74クローを上回った。しかし今年通年の尿素生産量は昨年の26万5000トンから23万トンに下降する見通しだ。
観測筋によると、インドは元々尿素が不足しているため、政府としては輸出を許可する訳には行かず、加えて政府は補助価格で尿素を他国に輸出することを望んでいない。しかしながら政府の価格統制が肥料ビジネスを束縛、国内の尿素生産設備の少なからぬ部分が遊休しているのが現状と言う。
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