【ニューデリー】Hyundai Motors India Ltd(HMIL)は、小型乗用車Santroの新バージョン、“Santro Zip Value”の発売に向け準備に拍車をかけている。
ビジネス・スタンダードが10月30日伝えたところによると、エントリー・レベルのSantro LE(33万5000ルピー)に比べ1万5000ルピー割高の新バージョンはベイシック・モデルにはないパワー・ステアリングが装備されている。HMILは当面、輸出向け車両の製造施設の一部を新バージョンの製造に振り向け、月間2000台のZip Valueの販売を目指すものと見られる。
業界観測筋によれば、HMILは、ライバル他社が相次いで投入した新バージョンに対抗する狙いから、Zip Valueの発売を急いでいるものと見られる。例えば、33万ルピーのエントリー・レベルWagon R LXはパワー・ステアリングを装備していないが、MULは35万9000ルピーでパワー・ステアリング付きWagon R LXiを発売した。MULはまた37万7000ルピーのAlto Vxiにもパワー・ステアリングを装備させている。この他、Fiat は34万9000ルピーのエントリー・レベルPalioモデルに加え、パワー・ステアリング付きPalioを37万3000ルピーで発売した。
HMILは今年初9ヶ月(2001/1-9)にサントロ5万3776台を販売したが、9月の販売台数は4435台と、今年に入って以来の月間販売台数としては最低をマークした。今年3月には7780台のピークが記録されたが、7月と8月の販売台数は5072台と6050台にとどまった。