2001-10-30 ArtNo.27466
◆DSM、米国食品薬品局にアモキシリンの製造認可申請
【ニューデリー】オランダ系の指導的抗生物質製造会社、DSM Anti-infectives India Pvt Ltd(DSMAI)は米国食品薬品局(FDA:Food and Drug Approval)に経口ペニシリン“amoxycillin”製造施設の認可を申請した。
インディアン・エクスプレスが10月29日、DSMAIのNV Ramnan重役(COO)の言を引用し伝えたところによれば、パンジャブ州Toansaに設けられた年産1万2000トンの製造施設の稼働率は100%で、FDAの認可を得れば、米国その他の先進国市場の開拓が可能になる。
炭疽菌を用いたバイオ・テロリズムが横行する中で、米国政府はドイツ企業バイエルが特許権を保持するシプロフロキサシン(ciprofloxacin)以外の2種類のジェネリック薬品、即ちドキシサイクリン(doxycycline)とペニシリンを炭疽病治療薬として承認した。米国FDAからアモキシリンとドキシサイクリンの製造認可を得たRanbaxy他、複数のインド企業は既に先進国市場にプレゼンスを築いている。こうした中で抗生物質セファロスポリン(cephalosporin)の米国FDA認可を既に得ているDSMは、アモキシリン製造施設の認可が得られたなら感染症予防薬(anti-infective products)ビジネスの照準をペニシリンに合わせる方針だ。しかし製剤(formulations)市場に進出することは計画していない。
来年はまた大口バイヤーをターゲットにある種の健康薬品のテスト・マーケッティングを開始する。この他、今年は既存製品ポートフォリオの10~12%の成長を目指していると言う。
年商80億米ドルのDSMグループにより昨年95%の権益を買収された地元企業MAX GBを前身とするDSMAIには、Analjit Singh氏に率いられるMax Indiaが依然として5%出資している。
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