2001-10-30 ArtNo.27463
◆IT企業、景気不振下のスタッフ増員で人件費アップ
【ムンバイ】内外の景気不振に関わらずインドの情報技術(IT)企業は、少数の例外を除き、9月期四半期に、6月期四半期を上回る増員を行った。このため大部分のIT企業の9月期四半期の売上が6月期四半期を上回ったにも関わらず、人件費の売上に占める割合が拡大した。
エコノミック・タイムズが10月29日報じたところによれば、Digital Globalsoftの雇用の伸び(純増)は6月期四半期の+58人から9月期四半期の+80人に、ムンバイ拠点のMastekは-40人から+35人に、Mphasisは+68人から+98人に、それぞれ加速した。この結果、売上に占める人件費の比率はDigital Globalsoftの場合3月期四半期の34%から6月期四半期の41%、そして9月期四半期の45.5%にアップ。Mphasisの場合も6月期四半期の59.3%から9月期四半期の64.3%に上昇した。
VisualsoftやHughes Softwareは、売上の伸びが大幅に鈍化したにも関わらず、スタッフを増員したため、人件費の売上に占める比率は、Visualsoftの場合、3月期四半期の43%から6月期四半期の50%、そして9月期四半期の58.4%へと急上昇した。Hughes Softwareに関しては3月期四半期の28.5%から6月期四半期の37%、そして9月期四半期の43%にアップした。
しかしながらソフトウェア・メジャー、Infosys Technologiesは、国内及び米国における賃上げにも関わらず、売上に占める人件費の比率を、6月期四半期の42.5%から9月期四半期の42.8%に、僅か0.8%ポイントの上昇に抑制した。
一方、人員削減を断行したSatyam Computer Services、NIIT、Wiproの売上に占める人件費の比率は同期間に縮小した。例えばほぼ1000人をカットしたNIITの場合は、6月期四半期の19.3%から9月期四半期の17%に下降している。
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