【ニューデリー】全国生命倫理委員会(NBC:National Bioethics Committee)は、ヒト・ゲノムや遺伝子の研究/サービスに関する政策が不在なことから、クローン人間実験(human cloning)を禁じるとともに、身体細胞遺伝子治療学や幹細胞(stem cell)研究のプロトコルも詳述した新政策を立案した。
エコノミック・タイムズが10月18日伝えたところによると、NBCは最近の会議で、そのウェブサイトに新政策の草案を掲載、一般の意見を聴取する方針を決めるとともに、意見聴取後、新政策を公報上に発表するか、法律として施行する可能性を検討した。
新政策案はインド医学研究評議会(ICMR:Indian Council of Medical Research)により作成された“ヒトを素材とした生物医学研究の倫理綱領”との調和が図られており、生物工学局(DBT:department of biotechnology)により支持された全ての研究活動に適応される。
DBTのDr Vinayak顧問によると、新政策は遺伝子研究の国際協力プロジェクトにも適応され、インドにおける遺伝子素材がこの種の研究の主要なベースになる際は、研究協力に参加するインド側研究機関の特許権上の支配権益を維持する形で知的所有権が保護されねばならないと言う。