2001-10-22 ArtNo.27383
◆地場PC会社Zenith、全国150カ所にショールーム展開計画
【ムンバイ】マハラシュトラ州ムンバイ拠点の年商300クロー(US$6251万)のパーソナル・コンピューター(PC)製造業者、Zenith Computers Ltd(ZCL)は、今会計年度末までに全国に150の自前のショールームを設ける計画だ。
ビジネス・スタンダードが10月19日報じたところによると、ZCLのRaj Saraf会長兼MDは同紙に以上の消息を語った。それによると、今年初以来同社は全国の小規模タウンに独自の小売店を設ける計画に着手した。この種のタウンは既存のPCメーカーのカバー範囲に含まれていないか、十分な配慮が払われていないが、PCが急速に普及しつつある。同社の小売市場進出の主旨は、大衆市場にアクセスすること。当初の成果は良好で、反応も旺盛なことから、大々的に小売市場を開拓する方針を決めた。既にボリューム・プレーヤーに仲間入りしたZCLの国内市場シェアは9%、全国にディストリビューター500社を擁する。
インドのPC普及率は人口1000人当たり6.2ユニットと、世界平均の26ユニットを大幅に下回っている。このため今後引き続き急速な成長が見込める。また年間150万ユニットのPC販売台数のほぼ50%が未組織部門(unorganised sector)により占められている。このため同社はアグレッシブな価格戦略により、未組織部門市場の開拓も目指す。
最近ゴアに設けられた新工場は、少なくとも向こう2年間の需要に応じられる見通しだ。同工場が完成するまで同社の設備稼働率は150%に達していたと言う。
|