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2001-10-22 ArtNo.27380
◆自動車部品業界、中国市場開拓に本腰
【ニューデリー】つい最近まで中国製品流入の脅威を訴えて来たインド自動車部品業界は、ブラジルに次ぐ世界第2のリプレースメント市場としての中国の潜在性に注目、中国市場開拓に本腰を入れる構えだ。
エコノミック・タイムズが10月18日報じたところによれば、目下のところ中国向け輸出は極めて小規模だが、過去5年間の対中輸出の推移を見ると、1996-97年の410万米ドル、1997-98年の620万米ドル、そして1998-99年の3700万米ドル(現在入手可能な最新データ)と、自動車部品業界全体の15-20%の輸出成長率を上回っている。
インド自動車部品製造業者協会(ACMA:Automotive Component Manufacturers Association of India)のVishnu Mathur常務理事(ED)はこの点に関して、「中国の輸入規制は厳しく、地元部品使用率も義務づけられていることから、インドの自動車部品業界はこれまで専ら欧米市場の開拓に力を集中して来た。最近、やっと中国市場に目を向け始めたばかりだが、今や中国市場の開拓は同業界の最優先課題になっている。また今年12月の中国の世界貿易機関(WTO)加盟で、その緊急度は益々高まる」と指摘した。
ACMAのDeep Kapuria副会頭は、「過去5年間沈滞した市場環境の中でコスト削減と技術向上を通じてマージンの維持を図って来た国内自動車部品業界は、今や世界の何れの市場でも生存し得る競争力を備えるに至った」と語る。
Lucas-TVSのT K Balaji重役(CEO)によると、中国とインドの技術はほぼ同水準で、ある種の領域ではインドは中国に勝っている。取り分け軽商用車領域が、大きな潜在性を有すると言う。
ACMA会頭を務めるRemsonsのK Kejriwal重役(MD)は、「中国は技術水準の低い、量産製品に関しては、強力な競争力を有するため、インドの未組織部門(unorganised sector)は深刻な脅威を受けるが、ハイテク領域の高品質なコンポーネントに関しては、インドの方が競争力を備えている」、「中国政府は、赤字経営の自動車部品会社の売却を図っており、極めて低価格で手に入るケースもある。このため中国に足場を築くことを望むインド企業にとっては、良好な機会が存在する」と指摘した。
Lucas-TVSは交流発電機とスターターを年間3クロー(US$63万)ほど中国に輸出しており、姉妹会社のSundaram Fastenersはファスナー製品の輸出機会を探っている。
これに対してAmtek Autoはバンガロールで最近買収したモーペッド工場を利用し、エンジンとコンポーネントの対中輸出を準備している。
一方、地場二輪車大手のBajaj Autoやトップ商用車メーカーのTata Engineering and Locomotive Company Ltd(Telco)は中国に製造拠点を設けることを計画しており、インド製自動車が中国市場で発売される際には、自動車部品メーカーも中国に進出、当初は相手先商標製造業者(OEM)市場を、その後はリプレースメント市場を開拓する機会が開けると言う。
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