1995-08-14 ArtNo.2738
◆<星>アズテク、半期決算で88%増益記録
【シンガポール】マルチメディア企業アズテク・システムズは6月30日締めの半期決算で昨年同期の595万Sドルを88%上回る1117万Sドルの純益を計上した。
アズテクが11日発表したところによれば、売上は昨年同期の1億3268万Sドルから3億1312万Sドルに136%アップ、1株益も1.76セントから3.1セントに上昇した。アナリストはアズテックがライバルのクリエイティンブ・テクノロジーの不振に乗じて好業績を実現したと評している。それによるとアズテクは相手先商標製造業者(OEM)市場における優位を利用してサウンド・カード市場のシェアを拡大した。今日コンパック、エイサー等のPC(パソコン)メーカーは最初からオーディオ・カードを装備したマルチメディアPCを市場に投入しており、この結果小売り市場におけるサウンド・カードの需要は縮小している。アズテクは当初からOEM市場を中心に市場開拓を進めてきたのに対し、クリエイティブは小売り市場に大きく依存している。とは言えアズテクもマージン縮小の波を回避することはできず、半期のプロフィット・マージンは6.3%から3.6%に半減した。これはOEM市場の競争過熱と米ドルの軟化に伴うもので、アズテクは新製品を続々市場に投入することを通じてマージンの下降に対処するとしている。(ST,BT,LZ:8/12)
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