【バンガロール】世界的なテクノロジー産業のスローダウンに加え、米国におけるテロ事件の余波で、カルナタカ州の今年(2001-02)のソフトウェア輸出が23億4000万米ドルの目標額に達する可能性はほとんどなくなった。
デカン・ヘラルドが10月16日報じたところによれば、Software Technology Parks of India(STPI), BangaloreのB V Naidu理事は15日記者会見し、以上の悲観的見通しを示した。それによるとSTPIバンガロールは今年の同州のソフトウェア輸出成長率を当初40~45%と予測したが、現在のシナリオからすれば30%が妥当な線で、通年の輸出額も20億米ドル台にとどまりそうだ。ちなみにカルナタカ州の昨年(2000-01)のソフトウェア輸出は、前年比73%増の15億8000万米ドルをマークした。
大手情報技術(IT)企業の今年上半期のパフォーマンスは依然良好だが、中小IT企業は深刻な打撃を受けている。
一方、STPIは、カルナタカ州バンガロールと米国西海岸をキャパシティー毎秒155メガビットの光ファイバー・ケーブルでリンクすることを計画、来週にも関係プロジェクトのパートナーを選考する入札を募集する方針だ。
STPIバンガロールはまた、Larsen and Toubro Company(L&T)と、90クローを投じて50万平方フィートのビルを建設する覚書を交換した。STPIは同プロジェクトのために5エーカーの土地を売却するとともに、建設された建物の4万2000平方フィートのスペースを譲り受け、インキューベーション・センターを設ける。同プロジェクトは12ヶ月で完成する見通しと言う。