【ムンバイ】国内鉄鋼業界は不況乗り切りに躍起になっているが、国際コンサルタント会社McKinsey and Companyは、インド鉄鋼産業が8~10%の成長を遂げると予想している。
エコノミック・タイムズが10月12日報じたところによれば、マッキンゼイは成長の原動力として電力、住宅、小売部門を挙げている。鋼板部門は25%の供給過剰に直面しているが、マッキンゼイは価格の急落は7年周期の景気変動の一部分とし、トレンドは間もなく改善されると予想している。
鋼材価格は過去1年間に25%下降したが、モンスーン後一部の鉄鋼メーカーは値上げを検討しており、Tata Iron and Steel Company Ltd(TISCO)は既にトン当たり平均500ルピーの値上げを発表している。またほとんどの鉄鋼会社が生産を拡大しており、Tiscoは過去6ヶ月の販売可能な鉄鋼製品(saleable steel)、粗鋼、溶銑の生産が、昨年同期を上回ったと発表している。鉄鋼省も今年上半期の鉄鋼完成品(finished steel)の生産量が、昨年同期を0.5%上回り、消費も1%増加したと報じている。