2001-10-15 ArtNo.27319
◆三星、コンピューター・コンポーネントの輸入販売申請
【ニューデリー】韓国三星電子の完全出資子会社Samsung Electronics India Information and Telecommunications Ltd (SEIIT)は、コンピューター・コンポーネントをバルク輸入し、地元コンピューター機器製造業者に卸売ベースで供給する計画だ。
ビジネス・スタンダードが10月12日、SEIIT筋の言として報じたところによれば、インドのハードウェア製造業者は、それ自身でコンピューター・モニターを輸入せずに、SEIITからバルク購入することによりコストを引き下げることができる。
商工省筋によると、外国直接投資(FDI)政策8(i)条文は、バルク卸売領域への外国直接投資を認めており、自動車から腕時計に至る各種製品の製造に関わる外国企業の中には、卸売取引ルートを通じてその製品を輸入するものが増えている。アルコール飲料メーカーの中にも同ルートを通じて製品輸入を申請するものが存在する。
三星はデリー近郊のウッタルプラデシュ州Noidaに設けた工場でモニターの製造を続ける一方、キーフォーン・システム、ADSL、ケーブル・モデム、デスクトップ・コンピューター、プリンター、プリンター備品、ファクシミリ等の試験販売を行っているが、2002年10月30日までの2年間に関しては試験販売のための輸入も認められている。
SEIITが政府に提出した申請書の中で述べているところによれば、インドのハードウェア製造業者及びサプライヤーは、現在、三星電子の異なる子会社からモニターを輸入している。このためSEIITは異なる三星電子子会社の調整役を務めバルク輸入を行う。SEIITにより調達された様々なコンポーネントは、インドのコンピューター製造業者に保税倉庫輸出や保税倉庫セール(export/ex-bonded warehouse)ベースで供給される。
三星はハイテク/高付加価値製品や通信機器のマーケッティング、コンピューター・モニターの製造に関わるライセンスを得ており、これらの業務はNoida工場で既に手掛けられている。
消息筋によると、外国投資促進局(FIPB)は先々週、三星の関係申請を審査したが、商工省は詳細を点検するため、裁定を1週間先に繰り延べたと言う。
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