【ムンバイ】Tata Iron and Steel Company Ltd(TISCO)はドイツのエンジニアリング・メジャーMannesmann Demagと合弁で設立したTata Korfの持分売却を目指し、買い手を物色している。
ビジネス・スタンダードが10月11日報じたところによれば、TiscoとMannesmannが1985年に60.5：39.5の出資率で設立したTata Korfは、鉄鋼業界向けに排熱回収コークス炉／ミニ焼結プラント／ミニ高炉／鋳造工場／鉄鋼製造アプリケーション／溶鉱炉のエネルギー最適化等に関わる技術、コンサルタンシー、エンジニアリング・サービスや設備を提供している。この他、キャプティブ発電所のエネルギー管理や、ガス・クリーニング・プラントの設置を含む空気・水汚染制御サービスを手掛け、ミニ高炉市場では主にTiscoへの納入を中心に75％のシェアを占めている。同社は西ベンガル州コルカタに本社を設け、36人を雇用している。昨年の営業額は22.93クロー(US$478万)で、利益も拡大したが、5.69クローの累積損失を抱えている。
TiscoのR C Nandrajog財務担当副社長によると、Tiscoは現在Tata Korfの100％のシェアを握っているが、当面50％以下に持分を引き下げる。目下米国企業2社と協議を進めており、遅くとも今年12月末までには合意に達する見通しだ。手持ち契約を完了する必要があるため、今すぐ全持分を売却することはできないが、最終的には完全に手を引く方針と言う。