2001-10-11 ArtNo.27296
◆大日本インキ、Coatesインディアの全面買収目指す
【ニューデリー】大日本インキ化学工業はオランダの完全出資子会社Sun Chemicals Group BV(SCG)等を通じた多面的取引によりCoates of India Ltd(CIL)の完全買収を図っている。
ビジネス・スタンダードが10月10日報じたところによれば、SCGはCoates Brothers PlcからCILの51%の権益(351万1624株)を1株平均1.7143ポンド、合計約41.98クロー(US$875万)で買収する。これによりSCGのCIL持分は59.42%に拡大する。その後、SCGは同持分を大日本インキの完全出資子会社Dainippon Ink and Chemicals Singaporeに売却する。SCGは9日、ボンベイ証取(BSE)に対し、10月15日に上記の買収を実行すると通知した。
英国企業Coates Brothers Plcの完全出資子会社として1947年に西ベンガル州コルカタに設立されたCILは1976年に公開企業に組織変えされた。1991年にCoates Brothersを買収したフランス企業TotalFinaは、同時にCILの51%のシェアも手に入れた。1999年にTotalFinaの印刷インク・ビジネスを買い取った大日本インキは、CILの51%の権益もTotalFinaから引き継いだ。CILはコルカタ、マハラシュトラ州ムンバイ、グジャラート州アーマダバード、デリー、タミールナド州チェンナイ、カルナタカ州バンガロール、ウッタルプラデシュ州Noidaに製造施設を擁する。2000年12月期には売上211.37クロー(US$4404万)、税引き利益490万ルピー(US$10.2万)を計上した。CILはHindustan Inksとともにインド印刷用インク市場の双璧となっている。インドの印刷用インク市場は約5万トン、600クロー(US$1.25億)と見積もられる。
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