【ニューデリー】商工省はセメント産業の不況を克服する狙いから農村地区の道路工事にセメントの使用を奨励する方針を決めた。
インディアン・エクスプレスが10月6日報じたところによれば、Raman Singh商工担当国務相は同紙に以上の方針を語った。それによると、2003年までの全国13万ヵ村の道路整備には多額の予算が組まれているが、農村地区の道路工事にセメントを使用するなら、セメント業界の復調を助けるだけでなく、道路の質向上も図れる。
道路1キロ当たりの初期建設コストはセメントを用いた場合、794万ルピーと、アスファルトの690万ルピーを上回るが、コンクリート製の道路の寿命は40年に及ぶのに対し、アスファルト道路は10~15年に過ぎない。また年間メンテナンス・コストはコンクリート製の場合1万ルピーに過ぎないが、アスファルト製は10万ルピーに達する。また車両の寿命もコンクリート道路の方が、アスファルト道路よりも長くなる。
商工省はセメント建材全国会議(NCCBM:National Council for Cement and Building Materials)に対しコンクリート道路の長所に関する報告書の提出を求めた。Singh商工担当国務相は近くM Venkaiah Naidu農村開発相と同問題を協議する方針だ。農村開発省はPradhan Mantri Gramin Sadak Yojnaスキームを通じて農村開発に資金を供給する窓口を務めており、6万クロー(US$125億)のファンドを管理していると言う。