2001-10-09 ArtNo.27274
◆鉄鋼省、産業財政再建局にIisco閉鎖見送り要求?
【コルカタ】鉄鋼省は、産業財政再建局(BIFR:Board for Industrial & Financial Reconstruction)にIndian Iron & Steel Co (Iisco)の閉鎖に関する決定の延期を求める見通しだ。
インディアン・エクスプレスとビジネス・スタンダードが10月6日伝えたところによると、BIFRは先週金曜、西ベンガル州Burnpur拠点のIiscoの閉鎖問題に関する公聴会を11月23日に催すとの通知を発した。
BIFRは同通達の中で、Iiscoは長期的にも再建不能に陥っており、同社を閉鎖することは公平であり、公共の利益にも合致していると述べ、こうした判断の理由として、1)“十分な金融ファシリティーを備えた実行可能で関係方面の承認も得た再建案が提出されていない”、2)“Iiscoを買収し、その再建を引き受けるものが存在しない”、3)“可能な再建案は既に試され、何れも実効を上げ得なかった”の3点を掲げている。
しかし、同通達は鉄鋼省を驚嘆させたようだ。同省幹部は、「Steel Authority of India Ltd (SAIL)により提出された再建案が依然として鉄鋼省の審査を受けているこの時期に、BIFRが何故これほど厳しい通達を発したのか理解できない。2万6000人の従業員とその家族の生活にも関わる重要案件を性急に決めることはできない。鉄鋼省は間もなくSAILの再建案に関して方針を決めるため、BIFRに再建案の提出期限の延長を求めることになろう」と語った。
しかし業界筋は、「再建資金の調達困難が予想される」とし、「SAILは既に手持ち資金がないことを表明しており、鉄鋼省も予算面の支援は行わない姿勢を明確にしている」と付言した。
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