2001-10-08 ArtNo.27264
◆ノーテル、インドにおけるアウトソーシング縮小決定
【ムンバイ】ニューヨーク証取上場のNortel Networks Corporation(NNC:Brampton, Ontario L6T 5P6 Canada 905-863-0000)はテクノロジー・ビジネスのスローダウンに対処する狙いからインドにおけるアウトソーシングを縮小する方針を決めた。
ビジネス・スタンダードが10月5日、業界アナリストの言として報じたところによれば、NNCのこうした方針は、インドのトップ情報技術(IT)企業3社-Wipro/Infosys/Tata Consultancy Services(TCS)-の次期四半期の業績に少なからぬ影響を及ぼすものと見られる。NNCはこれら3社のトップ10顧客に列しており、ウィプロの売上の8%、インフォシスの同4.5%を占め、具体的数字は不明だが、TCSの売上のかなりの部分もNNCとのビジネスにより占められているものと見られる。インドはNNCのアウトソーシング全体の76%を占めており、インドIT企業のNNCとのビジネスは、上記3社だけで600~750クロー(US$1.25億-1.56億)に達する見通しだ。
NNCスポークスマンによると、経済のスロー・ダウンは世界的な現象であり、テレコム部門が最も深刻な不振に陥っている。NNCに限らず、テレコム企業はいずれも影響を被っているが、アジア、取り明けインドは、NNCにとって依然として高度成長地域に属している。NNCは常にそのビジネス及び投資戦略に見直しを加え、最大の株主価値の実現を目指していると言う。
NNCの以上の方針に関してウィプロはコメントを控えているが、TCSは「影響は全くない」と強気な見通しを示した。
アナリストは、ウィプロに対するNNCのオフショア契約は5~8%縮小され、450人のウィプロ従業員が影響を受ける可能性があると予想した。しかしその一方で「ウィプロとインフォシスはNNCから15乃至20のプロジェクトを受注しているが、影響を受けるのはその内1つか、2つにとどまる」と指摘している。
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