1995-08-12 ArtNo.2721
◆<星>第2四半期経済、製造業を除き上向く:通産省
【シンガポール】シンガポールの今年第2四半期の国内経済は製造業を除く主要部門の景気が上向き、第1四半期の7.2%を0.9%ポイント上回る8.1%のGDP(国内総生産)成長率を達成した。
通産省が10日、発表したところによると、中でも金融・専門サービス部門は前期の5.3%から8.2%に、建設部門は3.4%から8.0%に、成長率を顕著に加速させた。製造部門の成長率は鈍化したものの、第2四半期の投資約定額は第1四半期の12億Sドル、昨年同期の14億2000万Sドルを上回る16億Sドルに達した。通年では昨年記録した過去最高の58億Sドルを超えるものと予想される。国地域に別に見ると、米国が5億4400万Sドルでトップ、次いで日本の4億2800万Sドル、欧州の3億1900万Sドルと続く。過去4四半期縮小し続けてきた小売業売上も、第2四半期は+10%と拡大に転じた。報告書は、これにより長期にわたり低迷してきた同部門の好転が期待できるとしている。業種別売上では、家具・調度が最大の19%の伸びを記録、百貨店・スーパーも9.1%の成長を見た。
第2四半期のその他の各経済指標(前年同期比増減)は以下の通り(括弧内は第1四半期)。製造:7.5%(8.3%)、運輸通信:11.4%(10.0%)、商業:9.3%(8.8%)、インフレ:2.1%(2.5%)、生産性:3.6%(2.7%)、単位事業費:6.4%(5.5%)、通貨供給量M1:10.2%(5.9%)、銀行貸出:21.6%(20.3%)、海運貨物:6.1%(7.1%)、航空貨物:12.9%(14.1%)、小売売上:10.0%(-9.0%)、外人旅行客:3.2%(2.9%)。(ST,BT,LZ:8/11)
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