2001-09-28 ArtNo.27196
◆インド経済、米国テロ事件でUS%9.4億損失:Assocham
【ニューデリー】最近の米国におけるテロ事件に伴いインド経済が被った損失は3500~4500クロー(US$7.3億-9.4億)、もしくは国内総生産(GDP)の0.2-0.3%にのぼるものと見られる。
エコノミック・タイムズ、ビジネス・スタンダード、デカン・ヘラルドが9月26日報じたところによると、商工会議所協会(Assocham:Associated Chambers of Commerce and Industry)は25日、以上の調査レポートを発表した。それによるとテロ事件に伴い、1)石油製品の値上がり、2)保険料の上昇、3)海運サーチャージ、4)金利上昇等、インド産業界のコスト負担が高まる見通しだ。加えて、外国機関投資家のポートフォリオ投資や、海外からの送金、外国直接投資(FDI)、国際預託証券(GDR)/米国預託証券(ADR)を通じた起債、海外商業借款(ECB)等が減退するため、資本の流入が少なくとも10億~15億米ドル縮小するものと見られる。
インドの商品輸出の20%、ソフトウェア輸出の60%が依存する米国経済には混乱が生じている。金融部門、中でも保険部門の受けた打撃が大きい。直接の収入減ばかりでなく、株の値下がりも実質的富にネガティブな影響を生じさせている。消費者自信指数の急速な下降、小売取引の減退、失業率の上昇等を配慮すれば、米国経済は既にリセッションに陥っていると言う。
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