2001-09-27 ArtNo.27167
◆中央銀行、6品目を対象にした特別輸出金融パッケージ発表
【ムンバイ】中央銀行Reserve Bank of India (RBI)は24日、国際競争力を備え、付加価値も高い6つの製品カテゴリーの輸出を促進する狙いから、大口輸出を対象にした特別金融パッケージを発表した。
インディアン・エクスプレスが9月25日、RBIのステートメントを引用し報じたところによると、これらのカテゴリーとは、1)製薬、2)農業化学、3)輸送機器、4)セメント、5)鉄鋼、6)電機。特別金融パッケージは今年10月1日から1年間有効で、年間100クロー(US$2084万)以上の輸出契約を保持する製造業者に適応される。
プレシップメント/ポストシップメント・ベースの特別輸出信用スキームの期限は365日と、通常の輸出クレジットの270日もしくは180日を上回り、金利も350ベイシス・ポイント低い。銀行が提供する輸出信用金利は通常最優遇貸出金利(PLR)上乗せ4%ポイントだが、同パッケージでは、最大PLRプラス0.5%ポイントになっている。またプレシップメント・ベースの支払い期限270~365日のクレジットには、通常の180~270日期限のプレシップメント金利が適応され、同様にポストシップメント・ベースの支払い期限180~365日のクレジットには、通常の90~180日期限のポストシップメント金利が適応される。
さらにインド輸出入銀行(Exim Bank)は、RBIに照会せずに最大200クロー(US$4168万)までのバイヤーズ・クレジットを認めることができる。これまでは最大50クローまで輸出入銀行の裁量で承認できた。輸出入銀行はまた輸出契約を承認する際、最低前貸し額や、輸出信用保証会社(ECGC:Export Credit Guarantee Corporation)がカバーする保証額に関しても独自裁量で決定し、中央銀行には事後に通知するだけでよい。
地元輸出業者は原材料の輸入に際して金利Libor(ロンドン銀行同業間貸出金利)上乗せ1%ポイント、支払期限180日以上の信用供与を受けられる。これまではLibor上乗せ0.75%ポイントがこの種の金利の上限だった。
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