2001-09-25 ArtNo.27165
◆バイオテクノロジー、向こう10年間にUS$5億産業に
【ムンバイ】インドにおける遺伝子組み換え技術をベースにした近代的バイオテクノロジー産業の市場規模は現在の1億米ドルから向こう10年間に少なくとも5億米ドルに成長を遂げる見通しだ。
ビジネス・スタンダードが9月24日、地元マネージメント・コンサルタント会社Business Consulting Group(BCG)の報告を引用し伝えたところによると、インドの地元バイオテック企業は目下のところワクチン・ベースのビジネスを中心に手掛けているが、今後、既存のあるいは将来登場するより先進的なバイオテック・セグメントに事業を展開するものと見られる。これらのセグメントにはバイオ・ファーマシューティカル、細胞/組織ベースの治療学、分子診断学、代謝経路工学(metabolic pathway engineering)ベースの化学品/重合体、バイオ・エネルギー、遺伝子技術を応用した品種改良、バイオインフォマティクス、ゲノミクスが含まれる。
将来のインドバイオテック産業は1)“地元や多国籍の多角経営コングロマリット”、2)“国際的なバイオテック・スタートアップ企業”、3)“国際的な化学会社”、4)“化学品加工会社”、5)“インド人非居住者”、6)“著名なバイオテック企業のインド系元従業員”、7)“大学教授”等により構成されるものと見られる。現在、バイオテック・ビジネスに関わる地元企業としてはShantha and Bharat、Dr Reddy's、Wockhardt、Mahyco、Biocon、DSQ Biotech、Monsanto、Aventisを挙げることができるが、多くのインド・プレーヤーはその採用する戦略の故に、西側マーケットから閉め出されざるを得ない。また地元プレーヤーの多くは製品や加工技術の革新性の面で競争力に欠ける。今、周到な計画を立てないなら、地元企業の多くは引き続きこの種の非革新領域に属することになるが、将来この種のビジネスのコストは急騰することになると言う。
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