2001-09-25 ArtNo.27155
◆フィアット、A178レーンジ新モデルで退勢挽回目指す
【パナジ】Fiat India Ltd (FIL)はPalio、Siennaから成るA178レーンジに徹底したリエンジニアリングを施し、2002年までに新スタイルのSienna及びSienna Weekendを発売する。
インディアン・エクスプレスが9月24日報じたところによれば、FILのMaurizio Paolo Bianchi重役(MD)は同紙に以上の消息を語った。それによると、やはりA178レーンジに属するピック・アップ・バンをインドで販売する計画はない。目下、インドで販売されているものではFiat UnoだけがA178レーンジに含まれない。
今年はまたコンポーネントをトルコ、ポーランド、モロッコ等の他のA178製造拠点に輸出、1600万米ドルの輸出売上を実現する。来年の輸出額は2倍に拡大される。この他、UnoとSiennaのスペア・パーツの価格を35%引き下げる。
昨年通年の販売台数は僅か1万2000台にとどまり、今年は8月までに6200台を販売したが、FILはパリオにインドにおける黒字転換の望みをかけている。A(超小型)/B(小型)セグメントには各社が様々なモデルを投入、混戦状態を呈しているが、Bianchi氏は、同セグメントには依然として成長の潜在性が有ると語る。それによるとA/Bセグメントは過去3年間にわたり成長を続けており、乗用車市場全体の38%のシェアを占めている。加えて同社はCセグメントの顧客もターゲットにしていると言う。ちなみに1.2リターと1.6リター・ガソリン・バージョンから成るパリオは、BセグメントとCセグメントの双方に属している。
デリーにおけるベーシック・バージョン1.2ELの店頭価格は34万9000ルピー、エアコン/パワーステアリング付きは37万3000ルピー、トップ・エンドの1.2ELXは39万9000ルピー、1.6リッター・バージョンは49万9000ルピーと、FILは極めてアグレッシブな価格設定を行っている。同社は2003年には1.9リッター・ディーゼル・バージョンの発売も予定している。
パリオの地元部品使用率は目下のところ75%だが、Kurla工場におけるギアボックスの製造を準備しており、2002年までには85%に引き上げられる。
FILはインドにおけるパリオ・プロジェクトにこれまでに1億5000万米ドルを投資したが、世界的に同モデルのR&Dには別に8000万米ドルが投じられたと言う。
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