SEAnews 2001-09-24 ArtNo.27143

【ニューデリー】年商500クロー(US$1.04億)以上の地元大手企業125社(海運/電力/商社を除く)の昨年(2000-01)の資本－産出量比率(COR:capital-output ratio=一単位の産出量に必要な資本投入量=資本係数)が、前年の1.33から1.17に下降、資本の効率的運用がなされたことが確認された。
インディアン・エクスプレスが9月22日報じたところによると、125社中66社のＣＯＲが下降、55社がアップ、残りの4社は不変だった。
効率的な資本の運用がなされ、最も低いＣＯＲ(昨年/一昨年)が記録された企業としてはNirma Consumar Care (0.10/0.11)が挙げられ、以下2)Agro Tech Foods (0.25/0.25)、3)Hero Honda (0.36/0.38)、4)Marico Industries (0.40/0.33)、5)Philips India (0.41/0.41)、6)TVS Suzuki (0.45/0.49)、7)Mangalore Chem&Fert (0.45/-)、8)Nestle (0.46/0.49)、9)Britannia (0.48/0.45)と続く。
Hero Hondaの昨年の産出量は一昨年の2247.92クローから3186.82クロー(US$6.64億)に41.8％アップ、これに対して資本投入量は32.8％増の1141.38クロー(US$2.38億)にとどまった。この結果ＣＯＲが0.38から0.36に下降した。
これに対して最も高いＣＯＲが記録された企業は、Jindal Vijayanagar Steelの6.17/7.48で、以下Ispat Industries (4.38/6.16)、Essar Steel (3.30/3.90)、Hindalco (2.95/2.97)、Gujarat Ambuja Cements (2.55/2.02)、Tata Chem (2.54/2.42)、Jaiprakash Indus (2.36/2.67)、Mukand (2.13/-)、Usha Beltron (209/-)、Madras Cements (2.01/-)と続く。
昨年のＣＯＲが前年に比べ大幅に下降した企業には、Bajaj Auto (1.27/1.43)、Balarampur Chini (1.16/1.40)、Ballarpur Ind (1.66/2.49)、Chambal Fertilisers (1.59/2.25)、Gujarat Alkalies & Chem (1.67/2.16)、Ispat Ind (4.38/6.16)、Reliance Petro (0.69/1.59)が挙げられる。
これに対して昨年のＣＯＲが前年に比べ急騰した企業には、BPL (1.05/0.75)、Madura Coats (1.05/0.77)、Mukand (2.13/1.97)、Parekh Platinum (1.08/0.79)、Usha Beltron (2.09/1.91)、Wipro (0.840/56)が挙げられる。
資本運用効率が最高、従って最低のＣＯＲをマークした業種は食品業の0.51、これに対して最高のＣＯＲを記録したのは鉄鋼業の2.76。この他アルミ／セメント／製紙／綿繊維業のＣＯＲも極めて高い。
昨年の資本運用効率が前年に比べ著しく改善した業種には、製薬業(1.06/1.10)、人造繊維業(1.25/1.41)、エンジニアリング業(1.08/1.11 to )、肥料製造業(1.21/1.29)、製糖／醸造業(1.02/1.13)、自動車補助工業(1.04/1.07)、製紙／紙製品工業(1.56/2.03)、鉄鋼業(2.76/3.19)、アルミニウム工業(2.28/2.38)、多角工業(1.24/1.51)が挙げられる。
これに対して食品業(0.51/0.49)、タバコ産業(1.33/1.22)、綿繊維業(1.40/1.28)、セメント／セメント製品業(1.75/1.60)、タイヤ／チューブ業(0.98/0.93)、電気製品業(1.04/0.97)、塗料業(0.66/0.64)等の業種の資本運用効率は低下した。
昨年の産出量が前年に比べ著しく拡大した業種には製紙／紙製品業(41%)、多角工業(27.1%)、製薬業(22.0%)、鉄鋼業(21.1%)が挙げられる。製紙／紙製品業は産出量の急増で、ＣＯＲが顕著に低下した。これに対して昨年資本投入量が著しく拡大した業種には、タバコ(21.1%)、セメント(20.0%)、塗料(14.2%)、ダイアモンド(13.4%)が挙げられる。