1995-08-11 ArtNo.2712
◆<馬>公共事業用のセメント確保で3社に輸入ライセンス
【クアラルンプル】マレーシア政府は公共プロジェクト用セメントの輸入ライセンスを3社に発給する方針だ。
アブ・ハッサン国内取引消費者事務相が8日、マレーシア・セメント・コンクリート協会(C&CAM)及び建材流通業者協会(BMDAM)の代表と共に記者会見したところによると、政府プロジェクトを手掛ける建設業者からこれまでに10万トンのセメントの供給要請を受けている。輸入ライセンスが発行されれば、3~4週間で最初のセメントが届く見通しだ。今年の国産セメントの供給量は1130万トン、これに対して需要は1150万トンと見込まれる。従って全国的な不足は30万トンで、報じられているような300万トンではない。8月12日よりセメント製造業者、卸売業者、流通業者、小売業者は販売量、価格、買い手/売り手の名称、取引日時等が明記された伝票の発行を義務づけられる。同伝票のコピーは売り手/買い手の双方により保管され、政府官員の要求が有った際には提示されねばならない。同省と大蔵省及び通産省のセメント不足に関する共同調査は最終段階を迎えており、近く政府に報告書が提出されると言う。 一方、C&CMのデービッド・タン会長が8日語ったところによると、中国から輸入された最初のセメントはテストの結果、高層ビルの建設には不向きであることが明らかになったと言う。(NST,STAR:8/9)
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