1995-08-11 ArtNo.2711
◆<星>グレート・シンガポール・セールで小売り市況回復?
【シンガポール】小売り市況が低迷する中でその効果に疑問が寄せられていたが、グレート・シンガポール・セール期間に伊勢丹、西友、高島屋、東急シーン等の日系百貨店は、いずれも売上を顕著に拡大したようだ。
今年で2回目の同セールには昨年の400店を上回る450店の小売り業者が参加した。しかしスタート時点では小売業者自身もオブザーバーもその効果に半信半疑で、一部の小売業者は申し訳程度の値下げをしたに過ぎなかった。しかし蓋を開けてみると、伊勢丹の7月の売上は6月に比べ30%、昨年同月に比べても14%アップ、新参の西友も開店以来目標額を10%上回る売上を達成、特に7月の売上は6月を20%上回ったとしている。高島屋の売上は昨年同期に比べ2桁の伸びを見、東急の7月の売上は6月に比べ25%上昇した。またラッキードローに参加した顧客のレーシートから見て、ラッフルズ・シティー・ショッピング・センターの売上も昨年同期比60%増加したと言う。しかし地元のCKタンはセール開始後2週間の売上は昨年並みとだけ述べ、それ以上のコメントを避けた。 小売業者らは観光局(STPB)及びシンガポール小売業者協会(SRA)の海外販促活動の成果に満足しており、来年は一層工夫をこらしてセールを盛り上げようと意欲を高めている。(ST:8/10)
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