2001-09-20 ArtNo.27109
◆イスパット・メタリクス、債務再編案を金融機関に提出
【ムンバイ】Ispat Metallics India Ltd (IMIL)はIndustrial Development Bank of India (IDBI)に率いられる金融機関に債務再編案を提出した。
インディアン・エクスプレスが9月17日報じたところによれば、再編案にはIMILの銑鉄プロジェクトの生存能力を高めるために一層の資金供与を求める内容も含まれている。
IMILの関係プロジェクトは、Ispat Industries Ltd(IIL)のスチール・プラント(年産300万トン)の溶銑需要に応じるとともに、年産200万トンの中古高炉施設を設けることを目指している。しかし鉄鋼産業の不振からプロモーターのIILが資金難に陥り、プロジェクトは遅延、金利負担が急増した。1995年当時、1074クローと見積もられたプロジェクト・コストは、今では2120クロー(US$4.5億)に膨張している。当初のスケジュールではプロジェクトは2001年9月30日に完成するはずだった。
高炉は既に完成、2000年5月に試運転を開始した。しかし資金不足から焼結炉と石炭処理施設はまだ完成していない。また高炉も運転資金の不足から低稼働率を続けており、結果的に運転コストを高める悪循環に陥っている。取り分け2000年9月から2001年3月の間は操業停止に追い込まれた。
金融機関は、以上の状況を配慮し、暫定措置としてプロジェクトに対するターム・ローンを運転資金に充当することを認めた。これより最適な稼働率が実現され、一定期間後に同資金はプロジェクトに再注入される。しかし同方式はプロジェクトの一層の遅延を生じさせる。このため金融機関はIMILに焼結炉を先ず完成させ、石炭処理施設の建設は後回しにするよう勧告した。
一方、IILは最近、692.57クローの自己資本を50%減資し、帳簿抹消された自己資本分に対しては0.0001%の比率で償還可能累積優先株(CRPS:cumulative redeemable preference shares)を既存株主に発行した。IILはまた熱間圧延(HR)コイル・プロジェクトに対する510クロー(US$1.08億)のルピー建てローンを2001年4月1日付けで310クローの普通株と200クローの非累積転換優先株(NCCPS)に転換した。NCCPSは2003年3月31日に28%のプレミアム付きで株式に転換できる。
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